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「第87回SCCJ研究討論会」および「IFSCC2021カンクーン中間大会 国内報告会」

  • 心理状態が化粧品の触感に与える影響とは!?(ポーラ化成工業 池島氏)
  • 感染対策が及ぼす頭髪状態の違い(ミルボン 菅原氏)
  • oVice上でのIFSCC2021カンクーン中間大会 国内報告会の様子
  • 第87回SCCJ研究討論会 【優秀発表賞】株式会社コーセー 黒木純子氏
【広報レポート】
「第87回SCCJ研究討論会」および「IFSCC2021カンクーン中間大会 国内報告会」

肌からサステナブルな原料まで!幅広い27演題の研究討論会とバーチャル空間を使ったIFSCC2021カンクーン大会・国内報告会


 12/3にオンラインで開催された表記の学術イベントに参加してきました。第87回研究討論会では合計27演題もの化粧品研究が集い、A会場では安全性・バイオ・肌・⼼理・印象評価分野の13題が、B会場では界⾯科学・数理モデル・素材・メイクアップ・⽑髪分野の14題が発表されました。見れなかった方は後からオンデマンドで見ることができたのも嬉しいところです!Q&AおよびIFSCC2021カンクーン中間大会 国内報告会は、バーチャル会議ツールであるoVice(バーチャルコミュニケーション空間)を使った、あたかもリアルでポスターを見て回るような臨場感のある体験でした。

 研究討論会のA会場では、皮膚研究、印象研究、心理研究といったあらゆる角度から化粧品の有用性を拡げ、安心安全な製剤開発に繋がる発表を聞くことができました。手洗いによる抗ウイルス効果やマスク荒れに対するご研究などもあり、社会背景によるニーズの変化を感じることができました。個人的には心理状態で化粧品の触感が変化することを数値化したご研究には、今後の化粧品の価値設計への拡がりを感じました。触れる前から既に評価は始まっているのですね。

 B会場では、界面化学・数理モデル・素材・メイクアップ・毛髪など多岐にわたるテーマで、皆様、発表されておりました。環境が激変した今、それらに着目した研究を聞くことができました。その中で、生活スタイルの変化や感染対策により頭髪や皮膚の状態に影響があるということを改めて認識し、今後消費者が求めるものにも更なる変化が起こるのだと実感いたしました。

 また、IFSCC2021カンクーン中間大会 国内報告会及び研究討論会Q&AコーナーではoViceにて実施されました。限られた時間で、できるだけ多くのブースを拝見したく、一人走り回っておりました。瞬間移動したような感覚で短時間で多くの報告を聞くことができ、オンラインでの良さを存分に感じることができました。また、会話のやり取りに臨場感があり、コミュニケーションも取りやすかったかと思います。

 最後に、本イベントでご発表いただいた研究者のみなさまと企画運営をいただいた学術委員会のみなさまに感謝を申し上げます。
SCCJ広報委員 中原 秀之(日光ケミカルズ株式会社)
高井 興(株式会社コーセー)


【主催レポート】
 「第87回SCCJ研究討論会」は、前回に引き続きzoomとoViceを利用したWeb開催となりました。
今回、初の2会場開催となった研究討論会は全27報、IFSCC2021 国内報告会では26報の演題が発表され、約440名もの皆様にご参加頂きました。
 また、oViceを利用した研究討論会発表者による「Q&Aコーナー」および、同日併催いたしました「IFSCC 2021カンクーン大会 国内報告会」もポスター発表形式をとり、oVice上のそれぞれの発表ブースでは発表者と参加者の皆様での活発な討議が交わされました。
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【第87回SCCJ研究討論会 最優秀発表賞】
 今回で12回目となる、最優秀発表賞は弊会学術委員による厳正な審査の結果、下記の発表が受賞いたしました。

発表No:B-2
演    題:リポソーム製剤が形成するラメラ構造に着目した肌効果メカニズムの解明
     Elucidation of the skin care mechanisms of liposomes, focusing on the lamellar structures they form

発 表 者:○黒木 純子1 , 山下 美香1 ,大成 宏樹1 ,池田 裕政1 , 中沢 寛光2 ,加藤 知2
     1 ㈱コーセー,2 関西学院大学
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[最優秀発表賞の表彰について]
 日本化粧品技術者会(以下、SCCJ)では、「化粧品関連分野の研究の一層の発展と活性化をはかること」を目的とし、
 2015年7月開催「第76回SCCJ研究討論会」より、最優秀発表賞を授与し、本会会長名での表彰ならびに副賞を贈呈しています。各回の口頭発表演題全てが選考対象となります。
[選定方法]
 ・当日発表されたすべての口頭発表演題の中から、発表内容・プレゼンテーション・質疑応答などにおいて優れた発表を選定(学術委員一名につき3報)し、順位付を行う。
 ・得点を集計し、合計点の一番高い発表を最優秀発表賞とする。
 ・審査を担当する学術委員は、自社あるいは共同研究の発表には投票できない事とする。
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【ご参加者の皆様】
  第87回SCCJ研究討論会の特設会場にて12/7~14の間、オンデマンドによる発表録画の配信を行います。
  2会場同時開催のため、見逃した発表もご覧いただけます。是非ご利用ください。
  また、上記の優秀発表賞受賞者のコメントも掲載いたします。