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東日本支部「第54回 化粧品技術基礎講習会」

  • 洗浄化粧品 (ライオン株式会社 ⼟岐 梨彩⼦ 様)
  • 頭髪化粧品 (株式会社コーセー ⻑⾕川 妙 様)
  • メイクアップ化粧品 (花王株式会社 樫本 明⽣ 様)
  • 化粧品開発の楽しさ (花王株式会社 田中 翔大 様)
  • 化粧品にまつわる法規制 (株式会社資生堂 麻薙 美紀 様)
第54回化粧品技術基礎講習会

1日目:基礎知識からスキンケア~洗浄まで
今回の化粧品技術基礎講習会もWeb開催となりましたが、参加者は543名とかなりの人数が参加されました。皮膚と毛髪の知識は、化粧品の基礎として、とても重要であることを再認識しました。さらに製剤の種類、乳化・分散の技術、機能性評価、品質保証まで、製剤の基本をしっかり学びました。さらに各論の原料については、様々な成分で化粧品が成り立っていて、その組み合わせの妙が、技術者の腕の見せ所!というところも、同じ技術者の端くれとして、ワクワクする内容でした。また、スキンケアで大事なところは、目的をもって評価をし、作り上げるところも楽しみなところです。洗浄化粧品では、肌に対する洗浄をいかに考えるか、洗浄成分の特長から複合体まで、最近の肌に優しい洗浄剤の設計をしっかり教えていただきました。今回久しぶりに参加させていただき、基礎に立ち返ることは大事だなぁ~と、つくづく感じさせていただいた内容でした。

2日目:各社の社内のデータを披露
色合いのきれいなメイクアップやきれいな髪を維持する技術など、化粧品開発のみならず、商品を消費者に届ける為に必要な、品質保証や製造技術などについても講義がありました。販売した化粧品をご購入しご使用して下さるお客様の自信や満足を提供し、胸を張ったり、顔をあげたり人々の生活向上に貢献できる、数少ない業界だと改めて感じました。今回、長年化粧品業界で仕事をさせて頂いておりますが、改めて講演をお聞きすると、忘れていたことや新たな発見があり、とても新鮮な気持ちになりましたし、自身の成長を感じられる機会となりました。

3日目:技術者としての心得、意識
化粧品技術者としての心得や、国内外の法規制情報とその取り組み方、若手技術者の仕事に対する意識に関する情報は非常に印象深いものでした。世代が変わろうとも、技術者心得はほぼ同様であることを再認識しました。各国の法規制については、刻々と変化する情報でもある為、詳細まで理解することは難しく、必要に迫られた際に最小限理解するばかりでしたが、各国の規制や留意点を視覚的にわかりやすくまとめて説明頂いたので、理解が深まりました。化粧品技術基礎講習会は従事年数に関わらず、新たな刺激を受けることが可能な貴重なイベントです。
SCCJ広報委員                                                       
1日目担当:小林 達朗(BRUNO株式会社)           
2日目担当:菰口 剛志(岩瀬コスファ株式会社)     
3日目担当:那波 慶彦(一丸ファルコス株式会社)