EVENT イベント

IFSCC 2024 Congress イグアス大会 参加旅行団

  • 会場・受付・展示ブース
  • 口頭発表会場
  • ポスター発表会場
  • 日本からご参加の皆さん
  • Podium Basic ResearchのTOP5発表
  • Applied ResearchのTOP5発表
  • Poster TOP10発表①
  • Poster TOP10発表②
IFSCC2024 Congress(イグアス大会)

第34回IFSCC大会が、2024年10月14~ 18日、ブラジルのイグアスで開催されました。
その様子をレポートします。

いざブラジルへ!
日本からブラジルまで、ドバイ経由でサンパウロへ入られた方、アメリカ経由で来られた方もおられましたが、いずれも24時間を超える長旅となりました。最後のサンパウロからイグアス空港までのフライトでは、なんと機内の空調不具合2時間も機内待機する…などハプニングも重なりました。ようやく今大会の会場であるRecanto Cataratas Thermas Resort & Conventionへ無事に到着、大会マスコットのトゥカーノ(オオハシ)に迎えられ、皆さん、やっと安堵の表情が見られました。

大盛況となった大会
演題数
・口頭発表83件(日本からは10件)
・ポスター発表604件(日本からは54件)
数字からは、ここ数年の参加数と比べても大盛況だった様子が伺えました。34か国1300人以上の参加者が集い、比較的小さなイグアスの街の人々も驚かれたのではないかと思います。
主催国であるブラジルからの発表数が最も多く、次いで中国、フランス、日本は4番目に多い発表数となりました。しかしながら各国の全発表数に占める口頭発表の割合は、フランス、日本の順に高く、皆さん、少し安堵したご様子でした。このような状況もあり、日本の参加者で開催された結団式では大いに盛り上がり、“まさに団結“のひとときでした。

慣れ親しんだ発表の形+楽しいおもてなし
口頭発表・ポスター発表ともに、コロナ禍以前の発表の形が戻ってきました。
口頭発表会場は、オープニングセレモニーで使った1つの大きな会場を、2つに仕切った作りでした。会場の後方は、2つの会場を行き来しやすく動線は便利でしたが、拍手や声が筒抜けだったため、多少発表が聞きづらいこともありました。
ポスター会場は、600件を超えるポスター発表が掲示されました。通路がやや狭く、ポスターを見に来たお客さま3~4名がポスターを取り囲むと、隣のポスター発表者や向かい側のポスター発表者、そしてポスターの間を通過しようとした人達の中で、“少し窮屈だね”というアイコンタクトの瞬間もありました。そこからちょっとした会話に発展することもあり、良くも悪くもコミュニケーションにつながるシーンもあった気がします。
発表内容は、どの国にも共通するようなアンチエイジングなどのテーマもあれば、国や地域独自の視点やアイデアによる研究テーマもあり、国内学会とはまた異なる面白さに出会えました。
ポスターと併設された展示ブースは、手の込んだパネルの他、体験型の展示が多く、会場全体にワクワク感とにぎわいをもたらしていました。
オープニングセレモニーやネットワーキングディナー・GALAは、いずれもブラジルらしい歌と踊りが取り入れられ、ブラジルの大会事務局の皆様のおもてなしを存分に感じました。ただし…音量が思った以上に大きく、隣の人と話す時はかなり大声で話さないと聞こえない状況でした。まだ発表が終わってないのに喉を痛めた(?)人もいたようです!?

プログラムを終えて
リアルの良さを感じながらも、687件の中から聞きたい演題を見てまわるには少々時間が足りないと思う気持ちも否めませんでした。見ることができなかった発表はフルペーパーで確認しようと思います。
最終日のAward発表では、久しぶりに口頭・ポスター3つの賞を日本が独占しました、受賞された皆様、本当におめでとうございます!Basic及びAppliedトップ5、そしてポスタートップ10にも多くの日本の発表が選ばれ、本当に嬉しい結果となりました。同時に、トップ5やトップ10には、フランスや中国も多く選ばれていました。次回も、日本の皆さんの切磋琢磨した研究が、業界をリードでしていけると嬉しいですね。2025年のフランスのカンヌ大会も楽しみです。

SCCJ広報委員 福永 恭子(花王株式会社) 

【速報版】
34th Congress IFSCC 2024 Iguazu BRAZILは本日、最終日を迎えGALAが行わました。
各Awardが発表され、日本からは下記の発表が受賞されました。
受賞おめでとうございます。(2024.10.18 10:30更新)

◆◆◆Johann Wiechers Poster Award◆◆◆
Poster:SHO 192
“Mirror skin” generated from cells in one’s own urine: A perfect skin replica for the ultimate personalized cosmetics     
Tomoyuki Iwanaga 
POLA Chemical Industries, Inc. (Japan) 

◆◆◆Basic Research Award◆◆◆
Podium:SH 75
Melanoaging: Uncovering and resolving an age-spot specific metabolic change and cellular senescence caused by excessive melanin deposition
Daigo Inoue 
Shiseido (Japan)

◆◆◆Applied Research Award◆◆◆
Podium :FA 62
Red-Light reflection of ultramarine blue: Impact on skin-enhancing effect whenused in cosmetics
Fumiyoshi Ikkai
L’Oreal (Japan)

*Poster TOP10, Podium TOP5は写真をご確認ください。(2024.10.18 11:30更新)
*IFSCC WebにTOP10として情報更新版が公開されています。(2024.11.08更新)
 https://ifscc.org/wp-content/uploads/2024/10/2024-award-winners-and-top-10s.pdf