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第15回「勉強会 ワークショップ」のご案内
≪ 第15回勉強会 ワークショップ報告 ≫
日本化粧品技術者会 大阪支部
幹事長 柴山 裕治
勉強会委員長 吉井 隆
日本化粧品技術者会大阪支部 第15回勉強会の活動報告をさせていただきます。
化粧品技術者にとって関心のある分野のひとつ、皮膚科学研究は目覚しく発展し、最新機器による臨床評価はもちろんのこと、シミ、シワ、乾燥など発生メカニズムの分子生物学、遺伝子レベルでの解明が進んでいます。一方、多くの化粧品研究者にとっては実験手技や研究成果など実際の化粧品開発での意義を理解することが難しくなっています。特に皮膚細胞を用いた研究では、細胞の入手、取り扱いなどの基本事項や応用面での可能性をもっと知りたいとの要望が高まっています。今回、「化粧品研究開発における皮膚細胞研究について 基礎編」をテーマとして、皮膚細胞研究の事例紹介、市販細胞の取り扱い方、動物実験代替法における培養細胞について、それぞれ第一線でご活躍の講師をお迎えし、ご講演、パネルディスカッション、技術交流会を通してワークショップを行った。
<<ワークショップタイトル>>
日本化粧品技術者会大阪支部第15回勉強会
「化粧品研究開発における皮膚細胞研究について 基礎編」
<<開催日、時間、場所>>
日 時: 平成23年2月22日(火) PM 1:00 受付 4Fロビーにて
場 所: 薬業年金会館 301号室 (谷町6丁目駅下車4番出口)
<<参加者数>>
一般参加者 83名 (勉強会委員および事務局 9名)
<<講演、ワークショップ >>
スケジュール
講演1 「皮膚細胞とはおよび皮膚細胞を用いることの意義 」
演者 天野 聡 氏 / 資生堂リサーチセンター
皮膚の構造と構成細胞について、表皮細胞、色素細胞、ランゲルハンス細胞、線維芽細胞、皮脂腺細胞など個別の細胞の性質と評価への活用例を示し、更に、単層培養と3次元培養の違いや皮膚モデルを使った成分研究の一例を示しながら、試験成績の考え方や活用について概説された。
講演2 「市販培養細胞の知識 -準備とその取り扱い- 」
演者 鳥島 久 氏 / 倉敷紡績株式会社バイオメディカル部
ヒト皮膚細胞(表皮角化細胞を中心に)の培養方法について、入手直後から試験実施までの詳細ステップごとの注意点が示された。特に被験サンプル投与後の洗浄を動画を使い具体的な手技が解説された。また、皮膚3次元モデル製品等の応用製品、細胞毒性試験(MTTアッセイなど)について皮膚モデルの画像を使って紹介された。
講演3 「皮膚細胞研究の応用とその可能性」
演者 小島 肇夫 氏 / 国立医薬品食品衛生研究所薬理部
動物実験代替法を用いたデータは許認可資料となるのか?昨今、多くの動物実験代替法がOECD
テストガイドラインとして認証されつつある。例えば、皮膚刺激性試験代替法として、培養表皮モデルを用いるin vitro皮膚刺激性試験が2010年7月OECDテストガイドラインNo.439として承認された。これを用いて医薬部外品の承認申請を行った場合、行政側はこの結果のみで動物実験を伴わずとも認可とするのか否か。この問題を例として、動物実験代替法を用いたデータの許認可についての問題点が解説された。
パネルディスカッション
演者の細胞に対する第一印象、細胞研究でできることとできないこと、現在のプロトコールにおける限界、若手研究者にたいしてのメッセージなど演者と勉強会委員の計7名によるクロストークで活発な討論が行われた。
情報交流会
演者の方々との名刺交換、談話が交流会後半まで続き、今回のテーマおよび演者に対する参加者の関心の高さが印象的であった。若手研究者にとって関心のある内容が提供できたことに満足。
日本化粧品技術者会 大阪支部
幹事長 柴山 裕治
勉強会委員長 吉井 隆
日本化粧品技術者会大阪支部 第15回勉強会の活動報告をさせていただきます。
化粧品技術者にとって関心のある分野のひとつ、皮膚科学研究は目覚しく発展し、最新機器による臨床評価はもちろんのこと、シミ、シワ、乾燥など発生メカニズムの分子生物学、遺伝子レベルでの解明が進んでいます。一方、多くの化粧品研究者にとっては実験手技や研究成果など実際の化粧品開発での意義を理解することが難しくなっています。特に皮膚細胞を用いた研究では、細胞の入手、取り扱いなどの基本事項や応用面での可能性をもっと知りたいとの要望が高まっています。今回、「化粧品研究開発における皮膚細胞研究について 基礎編」をテーマとして、皮膚細胞研究の事例紹介、市販細胞の取り扱い方、動物実験代替法における培養細胞について、それぞれ第一線でご活躍の講師をお迎えし、ご講演、パネルディスカッション、技術交流会を通してワークショップを行った。
<<ワークショップタイトル>>
日本化粧品技術者会大阪支部第15回勉強会
「化粧品研究開発における皮膚細胞研究について 基礎編」
<<開催日、時間、場所>>
日 時: 平成23年2月22日(火) PM 1:00 受付 4Fロビーにて
場 所: 薬業年金会館 301号室 (谷町6丁目駅下車4番出口)
<<参加者数>>
一般参加者 83名 (勉強会委員および事務局 9名)
<<講演、ワークショップ >>
スケジュール
講演1 「皮膚細胞とはおよび皮膚細胞を用いることの意義 」
演者 天野 聡 氏 / 資生堂リサーチセンター
皮膚の構造と構成細胞について、表皮細胞、色素細胞、ランゲルハンス細胞、線維芽細胞、皮脂腺細胞など個別の細胞の性質と評価への活用例を示し、更に、単層培養と3次元培養の違いや皮膚モデルを使った成分研究の一例を示しながら、試験成績の考え方や活用について概説された。
講演2 「市販培養細胞の知識 -準備とその取り扱い- 」
演者 鳥島 久 氏 / 倉敷紡績株式会社バイオメディカル部
ヒト皮膚細胞(表皮角化細胞を中心に)の培養方法について、入手直後から試験実施までの詳細ステップごとの注意点が示された。特に被験サンプル投与後の洗浄を動画を使い具体的な手技が解説された。また、皮膚3次元モデル製品等の応用製品、細胞毒性試験(MTTアッセイなど)について皮膚モデルの画像を使って紹介された。
講演3 「皮膚細胞研究の応用とその可能性」
演者 小島 肇夫 氏 / 国立医薬品食品衛生研究所薬理部
動物実験代替法を用いたデータは許認可資料となるのか?昨今、多くの動物実験代替法がOECD
テストガイドラインとして認証されつつある。例えば、皮膚刺激性試験代替法として、培養表皮モデルを用いるin vitro皮膚刺激性試験が2010年7月OECDテストガイドラインNo.439として承認された。これを用いて医薬部外品の承認申請を行った場合、行政側はこの結果のみで動物実験を伴わずとも認可とするのか否か。この問題を例として、動物実験代替法を用いたデータの許認可についての問題点が解説された。
パネルディスカッション
演者の細胞に対する第一印象、細胞研究でできることとできないこと、現在のプロトコールにおける限界、若手研究者にたいしてのメッセージなど演者と勉強会委員の計7名によるクロストークで活発な討論が行われた。
情報交流会
演者の方々との名刺交換、談話が交流会後半まで続き、今回のテーマおよび演者に対する参加者の関心の高さが印象的であった。若手研究者にとって関心のある内容が提供できたことに満足。
関連リンク
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