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第24回「IFSCC大阪大会」

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SCCJプレスリリース2006.10.25
日本化粧品技術者会(SCCJ)
IFSCC大阪大会組織委員会・広報部会
第24回IFSCC大阪大会報告

 日本化粧品技術者会(会長:熊野可丸)は、本年10月16日から同19日の日程で、大阪市北区中之島の大阪国際会議場で「第24回国際化粧品技術者連盟大阪大会」(24th IFSCC大阪大会)を開催いたしました。参加登録者数は2009名(国内1324名、海外685名)と、いままでにない大掛かりな国際大会となりました。10月16日のOpening Ceremony(開会式)には、高円宮妃殿下がご臨席され、「IFSCC大阪大会」開催にあたってのお言葉を頂戴いたしました。また、経済産業省、厚生労働省ならびに大阪府知事、大阪市長も参列されお祝いのお言葉をいただきました。
 この大会は化粧品の開発に携わる研究者の発表会とも言えるもので、今回は、“Integration of Cosmetic Sciences”「化粧品に関わるテクノロジーと感性の融合」をメインテーマとし、最新の化粧品科学や技術について以下の三つのセッションに分かれて発表されました。
 
1) Integration of Technology and Cosmetic Elegance
「技術と化粧品の優雅さとの融合」
2) Integration of Outside and Inside 「外面と内面の融合」
3) Integration of Harmonization for Better Living
「より快適な生活のための調和との融合」

 世界各国より選りすぐられた65題が口頭で、271題がポスターにより発表が行われました。また、優れた研究発表にはアワード(賞)が贈られました。(次ページ参照)
大会期間中は、原料メーカーなど115社が出展し、最新の素材や成分、機器などもPRされ、会場は多くの参加者でにぎわい、商談なども盛んに行われました。
 今回の大阪大会開催にあたり、日本化粧品技術者会では2000年から大阪組織委員会を発足させ準備してきました。多くの方々に参加いただき、交流を深めてもらおうと会場運営や行事の内容を検討し、PRなどに勤めてまいりました。興味深い内容の研究発表が多数発表されたことと、多くの方に参加いただいたことからも、今大会が今後の化粧品開発や研究に大いに役立つであろうと思われます。
 なお、本大会の母体組織である国際化粧品技術者連盟(IFSCC)は、現在45ヶ国の化粧品技術者により構成され、会員は約15,000名の傘下会員を誇る世界的な組織であります。日本化粧品技術者会からは1,500名以上が登録されており、偶数年に一度開催される本大会(Congress)と奇数年に一度開催される中間大会(Conference)においても多くの研究発表を行い、その学問的価値、化粧品としての応用可能性の高さが常に評価され、世界の化粧品技術の進歩と化粧品産業の発展に貢献しております。
 また、本大会において、日本化粧品技術者会の熊野会長がIFSCC会長に就任することが承認されました。任期は1年ですが、世界の化粧品技術者会を日本化粧品技術者会の代表者がリードしていくことになります。

第24回IFSCC大阪大会:受賞論文
〈口頭発表〉
基礎研究賞
○最優秀賞
 Johanna Bouwstra(Leiden University)オランダ
「乾燥、及び正常皮膚バリア特性を模倣した新規角層代替品
  (有効成分スクリーニングへの簡便、且つ効果的なアプローチ)」
○優秀賞
  片桐千華(資生堂)日本
 「ケラチノサイトの脱核における制御因子の同定とバリア機能との関係」

応用研究賞
  ○最優秀賞
    Josette Peguet-Navarro(University Lyon)フランス
   「単球、及び単球由来樹状細胞の特異な毒性(刺激性物質とアレルゲンを区別する新ツール)」

〈ポスター発表〉
  ○最優秀賞
   飯田年以(資生堂)日本
   「いかにして目立った顔面毛穴の外観を改善するか」

「記録集抜粋」を見る(4.4M)