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第156回「技術見学会」

  • (株)ファンケル美健 見学前の説明の様子 1
  • (株)ファンケル美健 見学前の説明の様子 2
  • 製造設備を熱心に見学する参加者の皆さん
  • 雪印メグミルク(株) 見学前の説明の様子 1
  • 雪印メグミルク(株) 見学前の説明の様子 2
  • おいしい牛乳をいただいております。
前回の第155回技術見学会への応募が多数あったため、第156回も同じ企画で「株式会社ファンケル美健 千葉工場」と「雪印メグミルク株式会社 野田工場」を訪問しました。2度目の企画でありながら、またもや多数応募いただき、バス2台はほぼ満席で集合場所の東京駅鍛冶橋駐車場を出発しました。車中では、参加者の自己紹介を行い、皆さんがこの見学会に参加希望した理由などをお話しいただきました。やはり、同業他社を見る良い機会であることが参加の理由として最も多くありました。

ファンケル美健 千葉工場は、千葉県流山市の流山工業団地内にあり、15年前に設立されました。千葉工場はファンケル社の4工場の中で最も古い工場で、二つの特長を紹介いただきました。一つは、ファンケル社の化粧品は無添加であるため菌に弱く、そのため化粧品であっても医薬品レベルのクリーンルームで製造しているということ。二つ目は、工場設計段階から見学者コースを設置しており、一般の方は当然のことながら同業者の方でも見学を受け入れるということです。最近では、テレビ番組などの影響もあり工場見学ができる企業は多いですが、15年も前から「見せる工場」をコンセプトとして稼働していたことに感心しました。

製造ラインの見学の前に、会社案内のビデオを視聴しました。研究・工場・物流・販売、それぞれのバリューチェーンでの同社のこだわりが伝えられ、ファンケルという企業・製品を理解してファンになってもらうためのストーリーがうまく伝えられていました。その後、5Fバルク製造工程を見学してから、4F充填・3F包装工程へと進みました。特に充填包装工程では、製造ラインがタイミングよく動いていないことを想定してビデオが準備されており、とても臨場感のある見学内容でした。

予定どおりの時刻に昼食会場(ブッフェ食堂グランクル)から雪印メグミルク(株)野田工場に到着しました。話題製品を試飲させていただき、担当の方から工場の概要について丁寧な説明を受けました。野田工場は約59,000㎡で東京ドームの約1.3倍という広大な敷地にもかかわらず21%の緑地を確保したすばらしい工場でした。近隣の県だけではなく北海道からも生乳が運ばれ、その総量は1日当たり200トン近くになるとのことです。牛乳から各種乳製品やロングライフ飲料に至るまで非常に多くの品種が生産されており365日休むことなく牛乳が生産されていることには驚かされました。また牛乳パックはトイレットペーパー等に無駄なくリサイクルされているそうです。

2班に別れての実際の工場見学では時折ビデオによる説明も加え、牛乳や飲料の生産ラインについて学びました。化粧品の製造工程に類似しているだけでなく、身近な製品ということもあり興味津々の眼差しで見学させていただき、見学途中も含め終了後の質問も非常に活発でとても有意義な技術見学会となりました。
(渉外部会)