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第38回 勉強会 ワークショップ(西日本)
第38回勉強会を2023年2月1日(水)に『敏感肌化粧品を考える』というテーマでオンライン開催いたしました。
関係者を含み320名と多くの方にご参加いただきました。
講演1では株式会社資生堂の勝田雄治先生より「敏感肌の要因とその対策」というタイトルで、ご講演いただきました。
はじめに、敏感肌化粧品の市場規模、敏感肌の消費者意識・自覚・要素分割、敏感肌とバリア機能などを説明いただき、
敏感肌についての基本知識を共有させていただきました。角質層バリアとして、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質(セラミド)、
コーニファイドエンベロップ、表皮バリアとして、タイトジャンクション機能が重要であることをご説明され、
これら皮膚バリア機能(角質層バリア、表皮バリア)は、体内の水分蒸散や体外からの物質吸収など、物質移動だけでなく、
免疫や神経など生理機能と密接に結びつき、体内と対外を橋渡ししていることを講演いただきました。
また、プロトフィラグリンから分解を受け産出される天然保湿因子(NMF)は、三つのタンパク質酵素の活性
(アルギニンデイミナーゼ:PADs、Caspase-14、ブレオマイシン水分解酵素)が重要であることをお話しされ、
季節変動における TEWL の変化と、これらの酵素の発現が密接にかかわっていることのご説明を頂きました。
講演終了後の質疑応答では、20 を超える質問をいただき、改めて本テーマに対する参加者の関心の高さを知ることができました。
また、これら多くの質問に対して有意義な回答もいただきました。
今回、敏感肌化粧品における基本的な知識、メカニズムをとても分かりやすくご講演頂きましたので、
今後の化粧品開発業務に幅広く応用されることを期待しています。
講演2~講演4では、原料メーカー様から敏感肌ケアに対する考え方と、敏感肌の改善に効果的な原料についてご講演頂きました。
一丸ファルコス株式会社の河合徳久先生からは、「皮膚バリア機能改善による敏感肌対策」の演題で、
敏感肌対策には①刺激の小さい原料の選定、②抗炎症、③保湿と皮膚バリア改善の3つが重要というお考えと、
その中でも特に皮膚バリア機能改善に期待できる原料を中心にご紹介頂きました。
皮膚バリアの構成因子に作用するものの他に、皮膚の免疫バリア低下を抑制する原料等、様々なアプローチが紹介されており、
敏感肌向け化粧品のコンセプトを考える上で、非常に参考になる内容でした。
株式会社テクノーブルの岩野英生先生からは、「刺激緩和は炎症が起こる前から~炎症の初期に対応する新作用ポイントについて~」の演題で、
敏感肌や肌荒れの主要因である炎症について、炎症初期の段階に分泌される因子、および炎症の持続に関わる因子、
これら2つの新たな作用ポイントと、それらを共に抑制する原料について説明して頂きました。
その原料は国産かつアップサイクルにより作られた天然原料で、効果面のオリジナリティだけでなく、
SDGsについても考慮された時代のニーズに合わせた原料でした。
丸善製薬株式会社の屋敷恵子先生からは、「敏感肌を守る植物エキスのご紹介」の演題で、敏感肌ケアにおいて慢性的な微弱炎症を抑えて
負のスパイラルを止めることの重要性と、それに対して効果的な抗炎症成分の紹介、また睡眠不足やストレスに着目した、
最新の研究成果から得られた敏感肌悩みに対応する植物エキスについてご紹介頂きました。
独自で開発された睡眠不足モデル細胞を使用した試験等、それぞれの作用機序に対してしっかりとしたデータが示されていました。
今回、勝田雄治先生より敏感肌化粧品における基本的な知識、メカニズムをとても分かりやすくご講演頂きました。
原料メーカー様からの講演では、敏感肌と一口に言っても様々な内的・外的要因が関わる複合的な症状であり、
定義がはっきりと決まっていない敏感肌への対策に対して、様々な着眼点から各肌悩みへのアプローチ方法をご紹介頂き、
敏感肌向け化粧品の開発において視野を大きく広げる内容でした。
今回の勉強会の内容が今後の化粧品開発業務に幅広く応用されることを期待しています。
関係者を含み320名と多くの方にご参加いただきました。
講演1では株式会社資生堂の勝田雄治先生より「敏感肌の要因とその対策」というタイトルで、ご講演いただきました。
はじめに、敏感肌化粧品の市場規模、敏感肌の消費者意識・自覚・要素分割、敏感肌とバリア機能などを説明いただき、
敏感肌についての基本知識を共有させていただきました。角質層バリアとして、天然保湿因子(NMF)、細胞間脂質(セラミド)、
コーニファイドエンベロップ、表皮バリアとして、タイトジャンクション機能が重要であることをご説明され、
これら皮膚バリア機能(角質層バリア、表皮バリア)は、体内の水分蒸散や体外からの物質吸収など、物質移動だけでなく、
免疫や神経など生理機能と密接に結びつき、体内と対外を橋渡ししていることを講演いただきました。
また、プロトフィラグリンから分解を受け産出される天然保湿因子(NMF)は、三つのタンパク質酵素の活性
(アルギニンデイミナーゼ:PADs、Caspase-14、ブレオマイシン水分解酵素)が重要であることをお話しされ、
季節変動における TEWL の変化と、これらの酵素の発現が密接にかかわっていることのご説明を頂きました。
講演終了後の質疑応答では、20 を超える質問をいただき、改めて本テーマに対する参加者の関心の高さを知ることができました。
また、これら多くの質問に対して有意義な回答もいただきました。
今回、敏感肌化粧品における基本的な知識、メカニズムをとても分かりやすくご講演頂きましたので、
今後の化粧品開発業務に幅広く応用されることを期待しています。
講演2~講演4では、原料メーカー様から敏感肌ケアに対する考え方と、敏感肌の改善に効果的な原料についてご講演頂きました。
一丸ファルコス株式会社の河合徳久先生からは、「皮膚バリア機能改善による敏感肌対策」の演題で、
敏感肌対策には①刺激の小さい原料の選定、②抗炎症、③保湿と皮膚バリア改善の3つが重要というお考えと、
その中でも特に皮膚バリア機能改善に期待できる原料を中心にご紹介頂きました。
皮膚バリアの構成因子に作用するものの他に、皮膚の免疫バリア低下を抑制する原料等、様々なアプローチが紹介されており、
敏感肌向け化粧品のコンセプトを考える上で、非常に参考になる内容でした。
株式会社テクノーブルの岩野英生先生からは、「刺激緩和は炎症が起こる前から~炎症の初期に対応する新作用ポイントについて~」の演題で、
敏感肌や肌荒れの主要因である炎症について、炎症初期の段階に分泌される因子、および炎症の持続に関わる因子、
これら2つの新たな作用ポイントと、それらを共に抑制する原料について説明して頂きました。
その原料は国産かつアップサイクルにより作られた天然原料で、効果面のオリジナリティだけでなく、
SDGsについても考慮された時代のニーズに合わせた原料でした。
丸善製薬株式会社の屋敷恵子先生からは、「敏感肌を守る植物エキスのご紹介」の演題で、敏感肌ケアにおいて慢性的な微弱炎症を抑えて
負のスパイラルを止めることの重要性と、それに対して効果的な抗炎症成分の紹介、また睡眠不足やストレスに着目した、
最新の研究成果から得られた敏感肌悩みに対応する植物エキスについてご紹介頂きました。
独自で開発された睡眠不足モデル細胞を使用した試験等、それぞれの作用機序に対してしっかりとしたデータが示されていました。
今回、勝田雄治先生より敏感肌化粧品における基本的な知識、メカニズムをとても分かりやすくご講演頂きました。
原料メーカー様からの講演では、敏感肌と一口に言っても様々な内的・外的要因が関わる複合的な症状であり、
定義がはっきりと決まっていない敏感肌への対策に対して、様々な着眼点から各肌悩みへのアプローチ方法をご紹介頂き、
敏感肌向け化粧品の開発において視野を大きく広げる内容でした。
今回の勉強会の内容が今後の化粧品開発業務に幅広く応用されることを期待しています。
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