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第2回 日本化粧品技術者会 学術大会

  • 参加者は1,000名を突破
  • 大ホールでの口頭発表
  • 盛り上がる質疑応答
  • 大盛況なポスター発表
  • 歴史を振り返る特別セッション
  • 化粧品開発にふれる学生イベント
  • 来場者で賑わう企業展示
  • 人の輪を拡げる懇親会
  • 優秀発表賞おめでとうございます!
第2回 SCCJ学術大会

参加者1003名!大盛況な化粧品技術の祭典
 11月18日。700名弱を収容できる神戸国際会議場の大ホールが賑わいを見せていました。年に1回、国内を中心に化粧品関連の研究者が集まる化粧品技術の祭典「第2回SCCJ学術大会」です。18日から3日間に渡って行われたこの大会はのべ1,003名が参加したとても濃密な時間でした。106の一般研究発表、著名な先生からの講演、アジア化粧品技術者会ASCSの紹介セッション、国際学会であるIFSCCの国内報告会、41の企業によるブース展示、学生向けイベント、外部の資料館への視察会など、全てをひとりで回り切れないほどのコンテンツです!
 発表された演題は、皮膚科学に基づいた成分開発、シャンプーの製剤研究、データサイエンスによる肌解析など、化粧品関連のあらゆる分野を網羅していたように感じました。一方、特別セッションでは「弥生人との出会い」という、弥生時代の集落跡地から見つかった人骨などから、現代科学で弥生人の顔を復元した、という一風変わった講演を聞くことができました。こういった好奇心をくすぐられる研究に触れることが、化粧品研究の裾野を拡げるのではないか…なんて思ったりしたのでした。
また、化粧品会社に所属する有志の若手研究者で構成されるコスメ倶楽部が主導し、「実践体験!コスメ開発と化粧品にかかわる会社を学ぼう」という学生イベントが開催されました。参加者は24名で、グループごとに化粧品開発の模擬体験を行ってもらい、それぞれが考案した品質や価格の化粧品を発表し合いました。最後に学生のみなさんとコスメ倶楽部の方々で座談会を行い、化粧品に関する活発な質問が飛び交いました。今後の化粧品業界を担うかもしれない学生のみなさんに大いに期待したい気持ちになりました。
 ポスターセッションの盛況さも目を見張るものがありました。発表者がポスター前に立つ時間がきちんと取られていますので、質問者による人だかりが絶えず、嬉しそうに自身の研究を説明する研究者の姿が印象に残っています。
そして最終日には、数ある一般研究発表の中から優秀発表賞が表彰されました。受賞者は下記のとおりです。おめでとうございます!
SCCJ広報委員・第2回学術大会広報部会長 高井  興(株式会社コーセー)
SCCJ広報委員 小林 達郎(株式会社BRUNO )

<最優秀口頭発表賞>

 「ハンセンの溶解度パラメータを用いた新規の分散性予測法 “効果球” の開発
                      粉体・油剤・分散剤の三成分系における親和性の至適範囲の可視化」
  ○吉川 健太郎, 須澤 由希, 大島 育也, 大友 真由, 髙田 阿美, 萩野 亮(株式会社コーセー)

 

<最優秀ポスター発表賞>

 「お肌の曲がり角は2回ある 長期肌実態データベースによる同一人物の肌外観の経年変化解析」
  南 浩治, ○今井 健雄, 五十嵐 崇訓, 内山 雅普, 樋口 和彦(花王株式会社)

 

<優秀学生発表賞>

【口頭発表部門】
 「ポリグリセリン脂肪酸エステルを用いた分散安定性に優れるエタノール含有O/W型エマルションの調製」
  ○川島 舞音1, 上田 祐也2, 酒井 貴博2, 笹倉 寛生2, 荒川 京介1, 酒井 健一1, 3, 酒井 秀樹1, 3
  (1東京理科大学 創域理工学部, 2長谷川香料株式会社, 3東京理科大学 総合研究院)


【ポスター発表部門】
 「桂皮酸とシクロデキストリンの包接化合物を用いた光応答性分子集合体の構築」
  ○椿 玲於奈1, 赤松 允顕2, 3, 土屋 好司3, 荒川 京介1, 酒井 健一1, 3, 酒井 秀樹1, 3
  (1東京理科大学 創域理工学部, 2鳥取大学 工学部, 3東京理科大学 総合研究院)