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「講演会」のご案内
『微細藻類(マイクロアルジェ)の応用研究と将来展望』
〜環境問題・食料・健康・美容の救世主として〜
マイクロアルジェコーポレーション(株) 代表取締役
MAC総合研究所 所長 竹中 裕行 先生
近年、とりわけ環境技術が注目されている中、竹中先生に微細藻類による取り組みに関して、ご講演して頂きました。
微細藻類(マイクロアルジェ)とは、約35億年前に誕生した地球最古の植物性プランクトンです。 その大きさは、ほとんどが50ミクロン以下で、現在でも海洋、湖沼、河川、陸等あらゆる場所に生息し、デュナリエラ、ポリフィリディウム、念珠藻、ハプト藻等、約5万種が存在します。
生物として始めて光合成を行い、地球創世記から今日までに酸素の90%以上を創り出し、オゾン層を完成させることで我々生命の生存環境を整えてくれた立役者です。その実績は、現在、国や企業の努力目標とされるCO2削減でも注目され、マイクロアルジェの大量培養によるCO2固定化の試みが始まっています。 また、石油代替のバイオ燃料に関しても、ニューバイオマスとしてマイクロアルジェが注目されており、アメリカやオーストラリア等でベンチャー企業による取りり組みが既に始まっていますが、コスト削減が必須らしく、CO2削減効果と併用して行われているようです。 元々、石油は太古のマイクロアルジェが堆積して出来たものですから、地球環境から見れば正と負のバランスを取るための最高のパートナーかもしれません。
また、竹中先生は、当初から健康素材としてマイクロアルジェを研究されておりました。 生命を維持してゆく上で大切な栄養素を合成・蓄積し、自らが餌となって食物連鎖の先端に位置してきたマイクロアルジェは、人の健康や免疫力増強にも貢献します。 最近、注目されている魚のEPAやDHAも、元々魚が生み出すものではなく、全て食物として摂取したマイクロアルジェによるものなのです。 大流行が予測される新型インフルエンザの予防に関しても、富山大学大学院との共同研究により、食用藍藻である念珠藻の髪菜(ファーツャイ)に抗ウイルス作用を見い出され、粘膜免疫の分泌型IgA 生産能力を高めることが明らかとなっております。
一方、化粧品原料への取り組みも検討されており、最近、ペラゴ藻(Sarcinochrysis sp.)にパラベン代替の可能性を見い出されております。 近い将来、新しい植物性抗菌剤として、化粧品への応用展開もあるかもしれません。
先生のこれまでの応用研究が、より実際的な時代の要望へと大きく変化してきており、生命誕生の環境創りをしてきたマイクロアルジェが、地球とその生命の治癒に、バイオテクノロジーを通してさらなる活躍を始めています。
竹中先生の今後のご活躍が、ますます期待される講演でした。
〜環境問題・食料・健康・美容の救世主として〜
マイクロアルジェコーポレーション(株) 代表取締役
MAC総合研究所 所長 竹中 裕行 先生
近年、とりわけ環境技術が注目されている中、竹中先生に微細藻類による取り組みに関して、ご講演して頂きました。
微細藻類(マイクロアルジェ)とは、約35億年前に誕生した地球最古の植物性プランクトンです。 その大きさは、ほとんどが50ミクロン以下で、現在でも海洋、湖沼、河川、陸等あらゆる場所に生息し、デュナリエラ、ポリフィリディウム、念珠藻、ハプト藻等、約5万種が存在します。
生物として始めて光合成を行い、地球創世記から今日までに酸素の90%以上を創り出し、オゾン層を完成させることで我々生命の生存環境を整えてくれた立役者です。その実績は、現在、国や企業の努力目標とされるCO2削減でも注目され、マイクロアルジェの大量培養によるCO2固定化の試みが始まっています。 また、石油代替のバイオ燃料に関しても、ニューバイオマスとしてマイクロアルジェが注目されており、アメリカやオーストラリア等でベンチャー企業による取りり組みが既に始まっていますが、コスト削減が必須らしく、CO2削減効果と併用して行われているようです。 元々、石油は太古のマイクロアルジェが堆積して出来たものですから、地球環境から見れば正と負のバランスを取るための最高のパートナーかもしれません。
また、竹中先生は、当初から健康素材としてマイクロアルジェを研究されておりました。 生命を維持してゆく上で大切な栄養素を合成・蓄積し、自らが餌となって食物連鎖の先端に位置してきたマイクロアルジェは、人の健康や免疫力増強にも貢献します。 最近、注目されている魚のEPAやDHAも、元々魚が生み出すものではなく、全て食物として摂取したマイクロアルジェによるものなのです。 大流行が予測される新型インフルエンザの予防に関しても、富山大学大学院との共同研究により、食用藍藻である念珠藻の髪菜(ファーツャイ)に抗ウイルス作用を見い出され、粘膜免疫の分泌型IgA 生産能力を高めることが明らかとなっております。
一方、化粧品原料への取り組みも検討されており、最近、ペラゴ藻(Sarcinochrysis sp.)にパラベン代替の可能性を見い出されております。 近い将来、新しい植物性抗菌剤として、化粧品への応用展開もあるかもしれません。
先生のこれまでの応用研究が、より実際的な時代の要望へと大きく変化してきており、生命誕生の環境創りをしてきたマイクロアルジェが、地球とその生命の治癒に、バイオテクノロジーを通してさらなる活躍を始めています。
竹中先生の今後のご活躍が、ますます期待される講演でした。
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