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第154回「技術見学会」のお知らせ

  • 工場見学前の説明に聞き入る見学者の皆さん (花王株式会社 栃木工場)
  • 5Sが徹底された工具置き場 (日本サーファクタント工業株式会社 宇都宮事業所)
  • 整然と並んでいる備品置き場 (日本サーファクタント工業株式会社 宇都宮事業所)
2014年6月12日(木曜日)、東京支部渉外部会企画による第154回技術見学会を開催いたしました。
今回は「花王株式会社 栃木工場」と「日本サーファクタント工業株式会社 宇都宮事業所」の2施設を82名で訪問しました。1週間前に梅雨入りしたこともあり、当日は小雨と、見学会としては久しぶりに天候に恵まれないスタートとなりました。

私たちを乗せたバスは予定どおり、「花王株式会社 栃木工場」に到着しました。到着後は栃木工場の概要、見学予定である紙おむつ(メリーズ)の生産工程並びにメリーズの特徴についてご説明いただきました。栃木工場では近隣住民を対象にファミリーコンサートの開催、新生児へメリーズをプレゼントしているとお話しがあり、その地を、そして人を大切にされている事が伝わってきました。説明を受けた後は2班に分かれてメリーズの生産現場を見学しました。見学は動いている機械の目の前に誘導していただき、説明を聞きながら現場ならではの音も体感できました。また、メリーズは不織布を裁断し、巧みに折り曲げ、高分子吸収体を組み合わせて生産されますが、通路はもちろん、場内の何処にも紙くずや切れ端など一切なく、品質管理が徹底されている事を実感しました。

見学後は宇都宮市内のホテル「ニューイタヤホテル」にて昼食を済ませ、「日本サーファクタント工業株式会社 宇都宮事業所」へ向かいました。宇都宮事業所はニッコール グループの生産工場の1つで、製品数は約1,000、生産量は年間7,000〜8,000トンで、その約70%が化粧品用途との事でした。見学は6班に分かれ、多数のプラントを見せていただき、安全・品質に対する管理体制を中心にその取り組みを丁寧にご説明いただきました。品質面では人の入退出にルールを設けたり、防虫対策を施したりと異物混入対策はもちろん、5Sも徹底していると説明があったとおり、設備や備品類は整然としていて、イメージしていた化学工場とは明らかに違っていました。見学後には質疑応答も行われ、5Sの徹底・管理方法や個体原料の製造釜への投入方法、グリセリン誘導体を製造する時の出発原料についてなど、多数の質問に明快にご回答いただきました。
今回は私たちの生活や業務に関係の深い2つの工場を見学でき、とても有意義な機会になったと好評でした。次回は来秋を予定しております。皆様方のご参加をお待ちしております。(渉外部会)