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第3回「化粧品技術専門講習会」微生物実践講座

  • 3回目を迎える大人気の講座、会場は満員
  • 浅賀先生のパワフルで熱の入ったインパクトある講演
  • 事前に集められた質問に答える「オープンディスカッション」形式の解説
8/31(金)に開催された日本化粧品技術者会西日本支部と西日本化粧品工業会の共催である「第3回化粧品技術専門講習会【微生物実践講座】」に参加しました。本講習会は、今年度5月にも開催された大変人気の講習会で、参加したい要望が多くあり、追加で開催されることとなった講座でした。
それもそのはず、人気の講習会であることは講演開始早々に感じました。
最も印象を受けたのが講師の浅賀先生。ハッキリとした端的な説明、熱のこもった大変インパクトある講演に感銘を受けました。私は聴講する側として、気付けばその世界に引き込まれていました。浅賀先生は微生物技術の分野で大変有名な先生で、現在は微生物技術アドバイザーとして講演会を多数こなされながら微生物技術の発展にご尽力されています。
 この講座の特徴は、1社につき処方開発者と微生物担当者(品質保証担当者)のペアでの参加を勧めている点です。処方開発段階から上市後までの微生物汚染対策について総括的な講演であり、企業のそれぞれの担当者間での技術や知識の共有を促すためです。私は処方開発者として実務を行っていますが、微生物汚染に関する課題は、品質保証担当者と情報共有や共同検討することも多く、このようなペアでの参加を推奨する講座は他には少なく、各企業にとって有益だと本講習で感じました。
 また、申し込み時に事前質問が集められ、「オープンディスカッション」としてプレゼンターと浅賀先生の対話形式の解説が行われました。軽快にテンポよく進められ、非常に理解しやすいものでした。この「オープンディスカッション」で披露された各社の現場から集められた50の厳選された質問が補足テキストとしても作られており、実務で疑問や壁に立ちはだかった時の問題解決の引き出しを頂いたと感じています。
 終了後も浅賀先生は個別の質問を受け付けられ、長蛇の列ができており、一人一人に丁寧に答えられる姿が印象的でした。
 1人での長丁場に渡る熱い講演、そして個別の質問にまで対応して下さった浅賀先生並びに、本講習会の企画・運営を担って下さった化粧品技術講習部会の皆様に大変感謝しております。特に一聞に値する浅賀先生の講演は、化粧品の微生物関連の品質に関わる職種の方に是非お勧めしたいと感じました。微生物技術の理解を深め、より安心な化粧品が世の中に届けられることを願って、本講習会の報告とさせて頂きます。
 SCCJ広報委員会 清水 徹/東洋ビューティ(株)