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透明拡散度計 [transparent diffusivity measurement apparatus]
皮膚の透明性を評価する装置．皮膚に照射された光が皮膚内部に侵入し、皮膚内部で拡散・吸収された結果として、光が照射部から離れた皮膚表面から出ていく．この光を計測して評価する．この原理に基づく装置はいくつか提案されている．透明拡散度計は二重円筒の内側の円筒内に豆電球を配置し、豆電球から出た光を皮膚内部に入射させ、皮膚の内部を通過して外部に抜け出た光の量を外側の円筒内に配置した光電池で計測するものである．その後3本の入射光用光ファイバーA、 B、 Cを同心円状に配置し、その中心部に受光用光ファイバー束をもつセンサーヘッドが開発された．光源から光ファイバーで導いた光を、皮膚表面にセンサーヘッドを密着させた状態で皮膚内部に入射させ、皮膚内部で吸収・散乱された光が中心の受光用光ファイバーに至り、回折格子を用いた分光器で分光測光（400〜700 nm）されるもので、入射位置からのセンサーまでの距離を3段階にとれることが特徴である（図）．（大野和久）