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皮膚病 [dermatosis]
発疹を伴う皮膚の変化のこと．皮膚疾患ともよばれる．湿疹が全体の3分の1を占め、一過性のかゆみ（掻痒）を伴った限局性の浮腫をとくにじんま疹という．温度、日光、放射線など、物理化学的障害によるもの、真菌、細菌、ウイルスなどの感染によるもの、いわゆる膠原病などの自己免疫失調によるもの、ある種の魚鱗癬や水疱症のように遺伝子の変異や欠損によるもの、代謝異常によるもの、メラノサイトの異常によるもの、皮膚やその付属器の細胞のがん化によるものなどさまざまある．また、内臓や血液疾患が原因で皮膚症状を呈するものもあり、皮膚のみならず多臓器をおかし、予後不良なものも多い．血管炎はさまざまな原因物質に対する過敏症である．化粧において問題となるのは、接触皮膚炎であり、これには一次刺激性とアレルギー性によるものとがある．前者はある一定量を超えればだれにでも発症する可能性があり、後者はある成分に対して感作が成立したとき、同物質や交叉性のある物質に再接触した場合に発症する．（日比野利彦）