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プルキンエ現象 [Purkinje phenomenon]
長波長側の赤みの色が低照明時に黒ずんで見える現象.薄暗い低照明レベルでは視覚系の色に対する感度が大きく変化する.チェコの生理学者Purkinjeは、並んでいた赤い花と青い花が、昼間は同じ明るさに見えていたのが夕暮れには赤い花がかすみ、逆に青い花が明るく浮き出て見える現象に気づいた.これは網膜にある二つの視細胞のうち錐体*(すいたい)は緑から赤にかけて、桿体*(かんたい)は青い光に感度を示すためであり、桿体は暗いところでは感度が高いため、暗くなると青系の色がよく見えるということである.(→プルキンエシフト)(大野和久)