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フルーティシプレー調 [fruity chypre tone]
シプレー調の香りを、ピーチやプラムなどのフルーツアクセントにより変調した香調．優雅で、大人らしさを感じさせるシプレー調に、フルーツの香りが加わることにより、明るく、つややかな香りとなっている．代表的な作品は“ミツコ”（ゲラン社）であるが、その誕生の背景には、ピーチの主香成分でありアルデヒドC-14ともいわれるγ-ウンデカラクトンの工業的な合成に成功し、自由に使えるようになったことがある．その後、いろいろなフルーツの香りが応用されてきているが、傾向として、重厚な香りからよりライトでフレッシュな香りへと移行してきている．（小林広治)