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訪販品 [door to door merchandise]

無店舗販売の一種で販売員(セールスレディなどとよばれる)の訪問によって直接消費者に売られる化粧品.米国で始まり、日本では1929年(昭和4年)名古屋で行われたのが最初.販売組織には販売会社、支店、営業所などがメーカーによって直接運営される方式と、支店までがメーカーの直営で、営業所以下はメーカーと資本関係がない独立した事業者として運営される方式がある.大規模訪販品メーカーは販売員の管理が容易な前者を、小規模訪問販売メーカーの多くは小資本で事業が可能な後者を、それぞれ採用している.女性の社会進出による在宅率の低下や規制強化(消費者の保護を目的にクーリングオフ制度などがもられた“訪問販売等に関する法律”施行)、さらにほかの流通との競争激化もあって、化粧品全体に占める訪問販売流通のシェアは減少傾向にある.このため、訪問販売メーカーも店頭販売(一般品流通)や最近伸長の顕著な無店舗販売方式である通信販売に、積極的に進出している.(坂本一民)

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