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マカデミアナッツ油 [macademia nuts oil]
オーストラリア原産の常緑の中高木のマカデミアの種実を圧搾し、脂肪分を分離した後の液体油.ハワイ、オーストラリア、米国西海岸、ケニアなどで生産されている.無色〜淡黄色の透明な油状液体で、主成分はオレイン酸が約55%であるが植物油脂には珍しくパルミトオレイン酸が約25%含まれるのが特徴である.構成脂肪酸であるパルミトオレイン酸は皮膚の老化と関係が深く、若い人の皮膚に多く含まれる成分で、それを含むためかマカデミアナッツ油は感触に優れ、肌や髪にしなやかさを与える.また、構成脂肪酸としてリノール酸を少量含んでいるが、リノレン酸を含有していないため、天然油脂としては珍しく酸化安定性に優れている.クリーム、乳液などスキンケア化粧品の油性成分、日焼け用オイルや口紅、ヘアケア化粧品のトリートメント剤などにも使用される.皮膚へのなじみ、のびがよく、かつべたつきが少ない.また、臭い、使用感の経時変化も少ない.(西田勇一)