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ミリスチン酸 2-オクチルドデシル [2-octyldodecyl myristate]
オクチルドデカノールとミリスチン酸との脱水反応によって得られるエステル.無色の液体で、比重0.863〜0.857(20℃)、屈折率1.453〜1.457(20℃)である.油性感が少なく、低融点、低凝固点、低粘性、加水分解、酸化に対して安定で、抽出溶媒などとして使われる.化粧品にはエモリエント剤として使われる.皮膚表面に保護膜をつくり、皮膚の乾燥を防いでしっとりしなやかな柔軟性のある皮膚を保つよう働く.皮膚に対する作用は緩和で、ミリスチン酸イソプロピルやパルミチン酸イソプロピルより刺激が少なく、また流動パラフィンより高価であるにもかかわらず、クリームや乳液の油相基剤として多用される.化粧品のなじみやのび、感触をよくするのにも有効である.(西田勇一)