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演色性 [color rendering property]

人工光にさらされた物体の色の見え方が、自然光のもとでの状況に近いかどうかを示す光源の性質のこと.演色性は演色評価数により表され、基準となる光源を100とし、定められた物体の色のずれから計算する.演色評価数は普通型の白色蛍光灯(色温度4,200 K)は約60、三波長型蛍光灯は約85、高演色型の昼白色蛍光灯(色温度5,000 K)は98に達する.これに対してトンネルでよく使われる低圧ナトリウムランプは光変換効率を重視したため、演色評価数は低く15〜30である.化粧品の場合にも演色性という言葉が使われるが、この場合には肌をきれいに見せる機能を演色性ということが多く、その内容もさまざまな仮定に立って構築されている.(大野和久)

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