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オドランド小体 [odland body]

層板顆粒
お歯黒
歯を黒く染めること.酢や米のとぎ汁の中に、さびた釘や折れた針などを入れて酸化させた褐色のお歯黒水[鉄奨水(かねみず)]と、五倍子粉(ヌルデの葉に含まれているタンニンを多く含む粉、ふし粉ともいう)を交互につけて歯を黒く染めた.日本の化粧の中では、もっとも古い歴史をもつと思われる.
平安時代は上流階級の女性たちの間で行われていたことが、“源氏物語”や“堤中納言物語”などからもわかる.平安後期には、上流階級の男性たちも行うようになった.
室町時代には、9歳になると成人のしるしとして、また江戸時代の中期以降は婚約、結婚などをしたしるしとして女性は歯を黒く染めた.黒は不変でほかの色に染まらないところから、貞女のしるしとされていた.(村田孝子)

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