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かつら [wig]

かつらは古代エジプトの男女にみられ、シュメール、アッシリア、ペルシャ、ローマ人も用いた.材質は人毛のほか、絹、麻、羊毛など色も金髪や黒、灰、茶などがみられ、髪粉を振りかけて白髪のように見えることもあった.全盛期はフランスのルイ王朝時代で、18世紀には欧州全土に広がっていった.また、かつらの形は職業によっても定められる場合もあり、フランス革命とともにかつらの流行が終わった後も、法律家や学者といった職業を象徴するものという役割は残った.現代では、女性たちが普段のおしゃれ用として、全体的に被るウイッグと、部分的につけるヘアピースが使われている.また、近年はとくに若い女性たちの間に、茶髪のヘアピースを使ったヘアスタイルが流行している.(村田孝子)

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