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カルボキシメチルセルロース [carboxymethyl cellulose]
水溶性セルロース誘導体の一つで、セルロースの多価カルボキシメチルエーテル．白色、無味、無臭の粉末で、一般にナトリウム塩のことをいう．原料セルロースを破砕し、かき混ぜながらモノクロロ酢酸ナトリウム溶液を加え、つぎに水酸化ナトリウムを加えて製造する．セルロース分子中のヒドロキシル基が部分的にOCH2COONaで置換されたもので、置換度によって種々性質が異なるが、通常の市販品は置換度0.7くらいで、水に可溶、浮遊物は見られない．また、非常に高い吸湿性を有し、温水にも冷水にもよく溶け、多くの水溶性物質と相溶性がある．高粘性水溶液形成能、フィルム形成能、保護コロイド性、接着性、乳化安定性などの性質を有し、化粧水、クリーム、乳液、ファンデーション、液体シャンプー、コンパクト製品など広く使用されている．（太垣成実）