新規製造法の開発や原料の複合化により、これまでにはなかった機能や複合的機能をもたせた顔料.近年、機能の改良や使用感の改善などが進められており、開発が盛んに行われている.これらの新しい機能性顔料にはさまざまな種類があり(表)、窒化ホウ素、合成フッ素金雲母(合成マイカ)、フォトクロミック顔料、複合化微粒子粉体(ハイブリッドファインパウダー)などが、追求される機能に応じてそれぞれ配合されている.メークアップ化粧品分野では、保湿などの基礎的機能を付加したスキンケアとの相乗効果により、健康で若々しい肌を保つような方向への展開が、今後さらに促進されるものと思われる.(小出倫正)