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再生紙 [recycled paper]
一度使った紙（古紙）を溶解して再生パルプとし、すき直した紙のことで、古紙の配合率を問わず材料に古紙を使用している紙の総称．原料となる古紙は回収されるとまず巨大なミキサーにかけられて水でどろどろにされる．つづいて、ホチキスの針などの不純物が取り除かれ、さらに脱墨剤によるインキ抜きや漂白が行われることで、新しいパルプ（バージンパルプ）と同様な製紙材料となる．家庭から排出される古紙は大きく新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古紙の三つに分けられる．新聞古紙は、新聞や雑誌などの印刷用紙、コピー用紙などのOA用紙、紙箱用の板紙の原料などに用いられる．雑誌古紙は、おもに紙箱用の板紙や段ボールの原料などに使われ、段ボール古紙は、ほとんどが段ボールに生まれ変わる．再生紙の利用は、森林資源の節約、エネルギーの消費削減、ごみの減量化など、環境保全に効果がある．（奥野泰敏、柏木博之）