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再生プラスチック [reworked plastic]
プラスチック製品の製造工程で発生するプラスチックの端材や不良品、家庭から排出されたプラスチックを再生したもの.再生樹脂ともいう.一口にプラスチックといっても、PET(ポリエチレンテレフタレート、ペット)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどさまざまな種類がある.これらは種類ごとに量がまとまっていることや異物の混入が少ないなどの条件がそろえば、再度、原料にしたり、再生加工品にすることができる.プラスチックのリサイクル工程は、まずさまざまなプラスチックを選別し、破砕した後、さらに比重の違いによって分離する.つづいて洗浄、乾燥という工程を経てペレット化(米粒大の原料にすること)し成形に至る.再生プラスチックの利用は、天然資源の節約、廃棄物の低減など、環境保全に効果がある一方で、家庭から排出されるプラスチックは、素材の認知度が高くて比較的分別が容易なPETボトル以外は消費者の分別の負担が多く、また資源化施設においても素材別に分けるために多くの人手や高度な技術が必要になるなどの問題がある.(奥野泰敏、柏木博之)