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暗順応 [dark adaptation]
暗闇に長くいることで目の感度が高まること.明るいところから暗いところに入ると一時的に暗くて見えにくくなってしまうが、しばらくするとよく見えるようになるいわゆる目が慣れる状況のことである.目の感度は強い光のもとで最低になるが、暗順応の結果感度は10万倍になるともいわれている.暗いところではもっぱら明るさを感じる桿体*(かんたい)が働く.ハトやニワトリは桿体がないので暗順応機能を欠き、フクロウは桿体だけをもつため夜はよく見えるのである.(大野和久)