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制度品 [price-maintained merchandise]
メーカー系列の販売会社、メーカーの支店・営業所あるいは特定の卸を代理店として、チェーン契約のある小売店で販売される化粧品を示す慣用的表現．制度品化粧品を小売店が販売するにはメーカーと販売契約を結ぶ必要があり、化粧品は消費者に対してカウンセリング販売（対面販売）される．契約書には対面販売することや一定金額ごとに支払われるリベート率、返品のさいの条件などが含まれる．システムとしては、契約した化粧品会社のコーナー制度、美容部員制度、消費者組織を大きな特徴とする．コーナー制度は小売店のスペースの一部をメーカーが占有するもので、立地条件や規模に適応した、効率的な陳列や販売、美容相談を行うほか販促ツールなどの費用の一部をメーカーが負担することが多い．美容部員制度はメーカーごとに設けられたコーナーで、化粧品会社から派遣される美容部員が消費者からの相談に応じたり、小売店に対して商品説明や技術指導をしたりする．消費者組織はメーカーによって独自の名称があり、会員誌発行やポイント制度などの特典を設けて愛用者拡大に有効に機能している．（坂本一民）