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縮緬（ちりめん）じわ [crinkle wrinkle]
Kligmanらが分類したしわの一つで、弛緩した皮膚にできる細かなひだ状のしわをさす．高齢者の非露光部位、とくに腋窩（えきか）、大腿、腹部などに生じる．このしわは加齢により発生するもので、線状じわや図形じわなどが後天的な影響で生じる光老化の結果加速されるものであるのに対し、縮緬じわは生理的老化を反映している．組織学的にも若年者の非露光部皮膚との明らかな違いがある．若年者皮膚では表皮直下の真皮乳頭には上方に向かって枝分かれして細くなっている細線維があり、これが表皮と真皮をしっかり結合させている．ところが縮緬じわが認められる加齢した皮膚組織では、真皮底部のエラスチン線維はより粗く、よりからみ合うようになり、また表皮の扁平化とともに表皮と真皮を結合する上方の細線維が消失するのである．このことから、皮膚全体が弛緩し、また表皮と真皮が密着しにくくなった結果、皮膚表面にたくさんの細かいひだが発生すると考えられている．（江浜律子）