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IFRA(イフラ) [International Fragrance Association]
香粧品香料の製造および取扱いに関する実施要綱(コードオブプラクティス)と安全性に関する自主規制を策定するための国際組織で、1973年ベルギーのブリュッセルで設立された.現在、会員は世界15カ国の香粧品香料の業界団体で、日本からは日本香料工業会(JFFMA)が加盟している.安全性に関する自主規制はIFRAガイドラインとよばれ、禁止するものと制限するものからなっている.日本においては、JFFMAがIFRAの勧告に独自の見解を加えて策定するので、JFFMAガイドラインとよばれた.このガイドラインは2001年から、スタンダード(基準、規範)に改正され、自主規制感が強められた.内容も、リスト形式でなく一品一葉の形式になり、充実をはかっている.実施要綱も全面的に改訂された.IFRAの組織は、理事会があり、年最低1回の総会が行われ、委員会としては科学委員会(Scientific Committee:SC)、国際政府業界問題委員会、健康環境職場安全性委員会などがある.なかでも安全性の評価活動を進めているのは科学委員会で、国際的な香粧品香料の安全性研究機関であるRIFM*(リフム)と連携をとりながら行われる.RIFMのエキスパートパネルの結論やそのほかの科学的根拠をもとに、香粧品香料のスタンダードが決定される.化粧品における香り(香料)の役割が、近年見直されており、香料の安全性に関するIFRAの役割は、RIFMと同様にますます重要になっている.(浅越亨)