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PA [protection grade of UVA]
紫外線防御能の中でもUVA防止効果の程度を示す目安である．UVA紫外線カット効果を表す目安ともいわれ、PA表示はSPFと異なり数字でその効果を表示するのではなく、＋、＋＋、＋＋＋の三つの分類で表示されている．PAを表示するためにはUVケア化粧品のPFA（protection factor of UVA）を測定する必要がある．PFAは製品を塗布した皮膚と塗布しない皮膚に人工光源を用いてUVAを照射する．UVAをヒト皮膚に照射したときには即時型黒化反応が生じる．この反応は、ヒト皮膚にUVAを照射した直後に認められる一過性の茶灰色から茶黒色の色変化である．これは、表皮内にある無着色のメラニン前駆体がUVAによる酸化反応を受け、着色メラニンに変わる光酸化反応によることが明らかになっている．この皮膚色の変化は一過性であるが、強いUVAを皮膚に照射したときに黒化反応が数時間持続するので、PFAでは2〜4時間後の皮膚の黒化度を調べる．皮膚で数時間持続する黒化が認められた最小のUVA量を最小持続型即時黒化量（MPPD）とし、製品を塗布した皮膚と製品を塗布していない皮膚のMPPDを測定してその比をとってPFAとする．PFAとPAの表示の関係は表のようになっている．（正木仁）