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プラスミノーゲン [plasminogen]

タンパク質分解酵素プラスミンの前駆体.分子量約91,000の一本鎖の糖タンパク質.血漿中での存在や作用に関する研究がもっとも進んでいる.プラスミノーゲンは、プラスミノーゲンアクチベーター(プラスミノーゲン活性化因子)によって分子内で限定的な分解を受けて活性なプラスミンになる.タンパク質分解活性を示し、血中に形成されたフィブリン塊(血栓)を分解、溶解する.ヒト血漿中には約0.2 g/L存在する.プラスミノーゲンとプラスミノーゲンアクチベーターをあわせてプラスミノーゲン活性化システムとよぶこともある.プラスミノーゲンは皮膚、とくに表皮においては基底層に濃縮され分布している.皮膚における役割はかならずしも明らかになっていなかったが、最近の研究で皮膚外部からの物理的、化学的刺激によって発生する肌荒れに重要な役割を果たしていることが明らかになった.(北村謙始)

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