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永久染毛剤 [parmanent hair color]
毛髪を永久的に染めるのに使われる染毛剤のことで、ヘアカラーあるいは酸化染毛剤ともいわれる．1剤と2剤とからなる．1剤はアルカリ、酸化染料、安定剤など、2剤は過酸化水素などの酸化剤、酸、安定剤とからなっている．使用時に1剤と2剤を混合し毛髪に塗布する．酸化染料は毛髪に浸透した後、酸化されて重合し発色する．また、このとき毛髪は過酸化水素によって脱色される．脱色された毛髪に色が入ることで、明るい色調に仕上がる．色調は染毛条件、毛髪の性質によって左右されるために、サロンで専門家によって染毛してもらう人が増えている．なお、染毛剤のpHは染毛性に大きな影響がある．アルカリ性が強いほど脱色力は強く、毛髪の損傷も大きい．このため、ある程度脱色された毛髪には中性付近で染毛することが増えてきており、これを一般には中性カラーとよんでいる．このほか染毛時間、温度、染毛剤の塗布量などが影響を受ける．染毛剤は、白髪染め、おしゃれ染めともいわれている．酸化剤などが使用されているため、取り扱いに注意を要するので、この種の製品は医薬部外品である．液状、クリーム状、粉末などの形態で市販されている．（→ヘアカラー）（田端勇仁）