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容器の素材 [packaging material]
化粧品容器の素材としては内容物の保護性、内容物の性状との適性、使用機能性、デザイン性など、いろいろな目的に応じて各種の素材が使用されている．おもに使用されている素材としては、プラスチック（合成樹脂または略して樹脂）、ゴム、エラストマー、金属、ガラス、複合素材などがある．プラスチックとしてはポリエチレン（PE）、ポリプロピレン（PP）、ポリエチレンテレフタレート（PET）、ポリスチレン（PS）、アクリロニトリル-スチレン樹脂（AS）、また、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂（ABS）、ポリ塩化ビニル（PVC）などの熱可塑性樹脂がおもに使用されている．アクリロニトリル-ブタジエンラバー（NBR）などのゴム素材やエラストマー素材も化粧用具や容器の一部に使用されている．金属素材としてはおもにアルミニウム、黄銅（真ちゅう）、ステンレスなどが使用されている．加えて透明ガラス、着色ガラス、乳白ガラスなどのガラス素材、さらにアルミラミネート素材などの金属とプラスチックとの複合素材および数種のプラスチックをラミネートした複合素材も使用されており、化粧品容器に用いられる素材は多岐にわたっている．（佐藤達夫）