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弱酸性化粧品 [weakly acidic cosmetic]
製品の基剤が弱酸性の領域にある化粧品.基本的に、水性基剤の製品(化粧水や水中油型の乳液・クリーム、洗浄剤など)に適用される概念で、油性製品(油中水型乳化タイプも含む)や粉末製品には適用されない.健康な皮膚表面のpHは、4.5〜6.5程度の弱酸性の範囲にあるといわれていることに対応し、弱酸性をうたうものはスキンケア化粧品に多い.皮膚と同じ領域のpHの基剤のほうが肌に対する負担が少ないと一般に考えられるため、化粧品の低刺激性を訴求するときの一つの手段としてよく用いられる.とくに近年では、従来は石けん系が中心だったためアルカリ性の基剤がほとんどであったクレンジングフォームなどの領域においても、アミノ酸系の洗浄成分が開発されるなど、弱酸性の製品がつくられるようになってきた.(高橋淳)