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射出成形 [injection molding]

プラスチック(樹脂)の成形方法の一種で、原理としては、あらかじめ製品形状を反転させた形に加工された金型内に、溶融樹脂を射出させ、冷却固化することにより製品を得る成形方法.この成形法は、金型に忠実な精度のよい安定した成形品が生産性よく得られることから、押出成形とともに現在の樹脂成形加工法の主流をなしている.射出成形法の基本的な成形操作工程は、①金型の型締めをする、②材料(粉体、ペレット状の樹脂)を加熱溶融する、③スクリューを前進させ、金型内への溶融樹脂を圧入(射出)する、④金型内に充填された成形材料の逆流を防止し、その冷却による体積収縮を補うために保圧する、⑤固化する、⑥完全に固化したら金型を開く、⑦成形品を取り出す、という順番で進められる(図).この操作を1サイクルとし、以降連続的に繰り返される.材料の加熱溶融は、基本的に押出成形と同様である.しかし、押出成形がスクリューの回転で溶融樹脂を金型内に押し出しているのに対して、射出成形はスクリュー自体を前進させて、より高い圧力で金型内に溶融樹脂を押し出すため、金型内への樹脂の密着がよくなり、高い精度の成形品が得られる.(佐藤達夫)

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