試料中の水酸基(ヒドロキシル基)の含有量を表す指標.試料1 gをアセチル化した後、水酸基と結合した酢酸を中和するのに必要な水酸化カリウムのmg数をいう.分子中に水酸基の占める割合いが多いほど、水酸基価は大きくなる.化粧品原料として使用される水酸基を有するものには、高級アルコール、ひまし油、ステロール、モノグリセリド、ポリオキシエチレンアルキルエーテルなどがあり、それぞれ水酸基価が異なっている.油脂のようなトリグリセリド(→皮脂)も、取り扱い条件によっては、一部加水分解が起こり、ジグリセリド、モノグリセリドなどを生成して水酸基価が高くなる.(植原計一)