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糖類 [saccharide、 sugars]

スキンケア化粧品、ヘアケア化粧品に保湿剤や皮膚の柔軟剤として用いられる成分.また、粉体としての特性を利用してファンデーション類のバインダー(結合剤)などにも用いられている.糖の誘導体は、①界面活性剤の親水基として、②美白作用や皮膚への有効性を示す誘導体として、③比重の重い油性成分の安息香酸ショ糖エステルを、分散安定化、比重調製剤などとして、それぞれ利用されている.とくに①は、糖の脂肪酸エステルは安全性が高い界面活性剤の一つとして使用されている.代表的な界面活性剤としては、ソルビタン、ショ糖、メチルグルコシドの脂肪酸エステルがある.または、これらのエステルに酸化エチレンを付加し親水性を高めたものもある.このほか糖質系の成分として、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸*など)は保湿剤、キサンタンガム、グアーガム、ペクチンなどは増粘剤として使用されている.加えて、天然界面活性剤やバイオサーファクタントなどがある.(西田勇一)

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