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皮膚一次刺激 [primary skin irritation]
刺激物質を皮膚に単回塗布させることによって生じる紅斑、浮腫(むくみ)および落屑*(らくせつ)などの皮膚反応のことである.一般にはパッチテストなどによって評価される.一方、刺激物質が複数回接触することで生じる皮膚反応のことは連続(累積)刺激という.皮膚一次刺激試験(skin primary irritation test)皮膚一次刺激性物質について行われる試験.皮膚一次刺激性にはヒトパッチテストにより化学物質ならびに製品の評価を行う.この一次刺激性物質が皮膚に接触すると、数時間の間に皮膚に炎症症状が現れてくるが、皮膚炎症の現れ方には個人差がある.個人の肌の感受性、身体部位による角層の厚さの違い、アトピー性皮膚炎の有無、季節の違いなどによって大きな違いが認められている.(足利太可雄、小川朋康)