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広口ジャー容器 [wide-mouth bottle（container）]
頭部の外径が胴部のそれに比べて同じくらいか、または比較的大きい容器．広口ジャー容器はクリーム状の内容物に用いられる代表的な容器で、キャップには通常ねじ式が使用される．しかし、広口ジャー容器は口部が大きいため、キャップとの密封性において、容器の口元上部が全周で均一にキャップと接触することは難しい．したがって、キャップの内側には発泡パッキンを入れ、気密性を確保する工夫をしている．
材質
細口ボトル容器と同様、プラスチック（樹脂）とガラスに大別でき、浴室で使用される製品、旅行用キットなどの小型軽量な製品、業務用の大型製品、キャップとのはめあいに寸法精度が要求される容器にはプラスチックが多く用いられる．使用されるプラスチックは、おもに熱可塑性プラスチックで、ポリプロピレン（PP）、ポリスチレン（PS）、アクリロニトリル-スチレン（AS）、ポリエチレンテレフタレート（PET）などがある．容器の成形はインジェクション成形またはインジェクションブロー成形によって行う（→ブロー成形）．素材の種類によって耐薬品性、透過性、物理的強度が異なるため、容器に充填する内容物の成分や耐衝撃強度、またデザインに必要な外観などによって材質が選定される．一方、ガラスはデザイン的に質感が必要とされる場合や、重さで高級感を出したい場合などに用いられる．ガラスの種類や製瓶後の化学的あるいは物理的処理によって、細口ボトル容器と同様さまざまな外観を得ることができる．
キャップ
通常はねじ式が多いが、ハンドクリームなどでは簡便性の点からワンタッチで開閉できる方式のものが使用されることもある．（鳥居晶仁）