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プチグレン油 [petitgrain oil]
ミカン科のビターオレンジ(Citrus aurantium L. spp amara)の木の枝葉から水蒸気蒸留法で得られる精油.主産地はパラグアイ、南フランスなどであるが、南フランスのものは一番品質がよいといわれている.おもな香気成分はリナロールと酢酸リナリルで、両者を合わせると60〜70%を占める.オーデコロンの香りに使用され、たとえば“4711”(ミューレン社)のようなさわやかなオーデコロンの香りにマッチする.またシプレー調やオリエンタル調の香りにも使用される.この精油に近いものに、レモンの木の枝葉を原料としたプチグレンレモンオイル、マンダリンからのプチグレンマンダリンオイル、ベルガモットからのプチグレンベルガモットオイルなどがある.これらの主産地はイタリアやスペインであるが生産量は少ない.(荻島美幸)