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オイルコントロール [oil control]

化粧くずれや肌のべたつき、てかりを防ぐため、過剰な皮脂を除去すること.皮脂の分泌量が過剰な肌を脂性肌といい、このタイプの肌質は毛穴や、汗孔に汚れがたまりやすく、また過剰な皮脂には環境の汚れが付着しやすいため、放置するとにきびの要因となるばかりでなく、化粧がくずれやすいなど、美容上の観点からもオイルコントロールは必要である.
スキンケア
皮脂が多いことで特徴づけられる脂性肌ならびに乾燥型脂性肌のオイルコントロールとしての基本的なスキンケアは、以下のとおりである.肌においては過剰な皮脂を取り除き、肌の油分と水分のバランスを保つ必要があり、オイルコントロールは通常洗顔料を用いて皮脂を洗浄することで行う.そのため、朝晩の洗顔で肌を清潔にすることは大切だが、一方で過剰な洗顔は肌の乾燥の要因にもなることから注意が必要である.皮脂を気にするあまり洗顔の回数をいたずらに増やしたり、洗浄力の強い洗顔料を用いると角層に負担をかけるので好ましくない.石けんや洗顔フォームなどをよく泡立てていねいに洗い、洗浄成分を肌に残さないようにすすぎを十分行うようにする.洗顔後は収れん効果、清涼感に加え、保湿効果のある化粧水で肌をすっきり整える.にきびの予防、ケアにとって日常生活におけるオイルコントロールはとくに大切である.にきびのできる部位(顔面)の洗浄は刺激の少ない洗顔料で1日2回行うことが望ましい.使用する化粧品にも配慮が必要で、油分の多い化粧品の使用は避けたほうがよいが、化粧水は肌の乾燥を防ぐために必要である.食事も皮脂の量に影響するので、バランスのよい栄養をとることを心がけ、とくに甘いもの(ケーキ、チョコレート、ココア、アイスクリームなど)やナッツ類の食べ過ぎには注意が必要である.(北村謙始)

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