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ケミカルピーリング [chemical peeling]

化学物質により角層の剥離を促進させる方法.皮膚を明るくしたり、しみそばかすをとる目的で行われる.そのさい使用するものをケミカルピーリング剤という.代表的なものとしてはα-ヒドロキシ酸、β-ヒドロキシ酸、天然の乳酸を含むα-ヒドロキシ酸複合体、尿素と海藻抽出物複合体などが知られている.皮膚科医は短時間でケラチンを剥離するために、ケミカルピーリング剤を10〜30%という高濃度水溶液で皮膚に塗布する.しかし短時間でこのようなケミカルピーリングをすると角層が薄くなって、皮膚の防御機能が小さくなり、紫外線によるダメージも受けやすくなる.こうした状況を避けるため、一般化粧品ではケミカルピーリング剤は数%以内という安全な範囲で少量配合される.老化した肌のターンオーバーのスピードを速めようという目的でも使用される.(田端勇仁)

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