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コレステロール [cholesterol]

コレステリンともよばれる.あらゆる動物細胞中に広く分布している環状アルコールの一種で、とくに脳や脊髄のような神経組織や副腎腺、胆汁などに遊離の状態または脂肪酸とのエステルとして存在している.おもにラノリンからその不けん化物として分別し、溶剤抽出して得られ、精製されたコレステロールは白色の光沢ある結晶である.皮膚においても角層細胞間脂質として遊離状態およびエステルとして含有されており、それを補うためにクリーム、乳液類などにエモリエント剤として用いられることが多い.また、乳化助剤として親水性の乳化剤と併用し、乳化の安定性を高める目的でも用いられる.(弓岡良輔)

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