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染料 [dye、 colorant]

染料は水、油、またはアルコールなどに溶解する染色の機能をもつ色素である.レーキ有機顔料とともに有機合成色素(タール色素)の一種であって、天然染料と合成染料(有機合成染料)に大別される.合成染料は、色相に富み染着性、堅ろう度に優れているが、天然染料は天然の動植物から得られる染料であり、色落ちしやすいなどの欠点がある.また、合成染料は、水溶性染料(酸性染料、塩基性染料)、油溶性染料、および酸化染料などに分類されるが(前頁の表)、化粧品で使用されるものは水溶性染料と油溶性染料のみであり、酸化染料は医薬部外品の染毛剤に使用される.いずれも化粧品用、医薬部外品用には許可された色素(染料)のみが用いられている.これらの染料は、化学構造によっても分類することができ、アゾ系、キサンテン系、キノリン系、トリフェニルメタン系、アンスラキノン系、などがある.(小出倫正)

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