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ソルビタン脂肪酸エステル [sorbitan fatty acid ester]
ソルビタンと脂肪酸がエステル結合した構造をもち、非常に安定性、安全性の高い親油性界面活性剤．食品添加物として認可されている．ソルビタンはソルビトールが分子内脱水を起こしたもので、ヒドロキシル基を4個もっているので、ソルビタンと脂肪酸のモル比により、モノ、ジおよびトリのエステルの3体があり、このモル比や脂肪酸の種類によってもHLB値が変化する．化粧品用乳化剤として用いられているのは、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸のモノエステルであり、親水性乳化剤と組み合わせて優れた水中油（o/w）型エマルションをつくる．性状は固形物〜液状で、乳化剤、乳化安定剤、防錆剤、分散剤、難溶性物質の溶解助剤、吸収助剤として使用する．（西田勇一）