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チロシナーゼ活性阻害 [inhibition of tyrosinase activity]
チロシナーゼを失活させることなく、酵素のある特定の部分に結合して反応速度を低下させる働きをもつ物質.阻害様式により拮抗阻害型、非拮抗阻害型などがあり、前者は基質であるチロシンやドーパと阻害剤が酵素の活性中心を奪い合う型、後者は酵素の活性中心とは別の部分に阻害剤が結合し“酵素-基質-阻害剤”という複合体をつくることによって阻害する型である.そのほか、阻害剤の結合によって酵素と基質との結合が影響を受ける混合型や、阻害剤が酵素基質複合体とは結合するが酵素とは結合しない不拮抗型がある.チロシナーゼ活性阻害作用をもつ医薬部外品の有効成分としては、アルブチンやコウジ酸、エラグ酸、ルシノール®などが知られている.(前田憲寿)