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パルミチン酸 [palmitic acid]

高級脂肪酸の一つ.C16H32O2、分子量256.43.ヘキサデカン酸ともいう.白色の薄片、粒状または塊状の光沢のある結晶性固体で、わずかに特異な臭いがある.ステアリン酸、オレイン酸とともにグリセリドとしていろいろな油脂中に含まれ、パーム油、木ろうには比較的多量に含まれている.これらの油脂などを原料として、けん化分解して得た混合脂肪酸を分留して採取する.融点63.1℃、沸点339〜350℃、中和価218.8.油性基剤、粘度調整剤としてクリーム、乳液に使用したり、石けんとして洗顔料やヘアワックス成分とするほか、油性成分や界面活性剤の原料として使用される.(西田勇一)

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