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ベルガモット油 [bergamot oil]
ミカン科の植物ベルガモット(Citrus bergamia Risso et Poit)の果皮から圧搾法により得られる緑がかった精油.おもな産地はイタリアのカラブリア地方である.この精油のおもな香気成分は35〜50%の酢酸リナリルと、20〜30%のリナロールで、フレッシュ、フルーティな香りをしている.高沸点部分に含まれるベルガプテンなどのフロクマリン類は、皮膚に対して光毒性を示す成分なので、蒸留によって除去してから使用する.いろいろな香料とよく合い、さわやかなコロンからシプレー調、フゼア調に至るまで幅広く用いられる.また、からだへの効用として不安や緊張を和らげ、明るくリフレッシュすることができ、疲労回復に効果があるといわれている.一方、食品ではこの精油で香りづけされた紅茶“アールグレイ”が有名である.(武井英里子)