高分子量をもった界面活性剤.高分子にすることで、①少量で乳化力、分散力が発揮できる、②表面張力を下げず、生体への影響が少ない、③単分子でミセルをつくるため優れた可溶化力が得られる、などが期待されている.化粧品としてよく用いられるものには、ブロックポリマー型界面活性剤であるポリオキシプロピレン、ポリオキシエチレン、ブロックポリマーなどがあり、乳化剤、洗浄剤、分散剤として広く使用されている.また、ポリアクリル鎖にアルキル鎖を導入したポリアクリル酸誘導体も開発され、ペミュレン®と言う名称の高分子乳化剤でクリームなどに用いられている.(神田吉弘)