LIBRARY ライブラリー

自己組織性 [self-assembling、 self organizing]

親水基親油基をあわせもつ両親媒性の分子が、親油基(疎水基)を配向しミセル液晶のような分子集合体を形成すること.このような水中における疎水基の連結は疎水基どうしの引き合う力ではなく、系全体のエネルギーに大きく寄与する水との相互作用に基づくものである.両親媒性分子が水中に存在する場合、一つ一つばらばらに溶解するよりも、親油基どうしを集合させて溶解(水分子と親油基の接触を小さくさせる)するほうが系全体がエネルギー的に有利となるため、自己組織化は自然と進む.すなわち、水どうしの強い凝集力により、親油基どうしがあたかも引き合っているようにふるまう.これを疎水性相互作用という.(鈴木敏幸)

用語検索

索引